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無痛治療と表面麻酔
2019年1月18日
みなさんこんにちはじゅんファミリー歯科院長原子です。
更新が滞っておりまして、方々からせかされて書いております。
さて今日は麻酔の話です。
歯科と麻酔は切っても切れない関係です。
その歴史は1800年代にまでさかのぼります。
詳しくはテルモのホームページ参照です(笑)。
読むとわかりますが世界最初のエーテル麻酔抜歯の公開実験は失敗しています、、、。おそろしや。
その数年後に弟子が成功させるのですが、NHKの特番になりそうな内容ですね。
しかしながら、「歯科治療の痛み」は解消されたわけではなく、その後も「無痛治療」へのあくなき探求は、様々な研究者や企業を通じて続いています。
「じゅんファミリー歯科」では表面麻酔と電動麻酔装置でなるべく痛みを出さない麻酔を心がけております。
今のところ世界中どこへ行っても「完全無痛治療」というものはありません。まぁ全身麻酔がそれにあたるかもしれませんが、麻酔が切れた後の症状はありますよね。
どんな歯医者さんでも、上記の表面麻酔と麻酔注射をすることで痛みを出にくくしているだけです。ただ、当院では回数を分け時間をかけて麻酔をして、不快にならないように心がけております。
あと、これは余談で科学的根拠はありません(僕が知らないだけかもしれません)が、麻酔や歯科治療中の痛みを減らす小技が二つあります。
一つはツボ押しです。
「合谷(ごうこく)」と呼ばれる親指と人さし指の骨がまじわったところから、やや人さし指よりのへこみの部位を刺激します。これもサワイのホームページに詳しく書いてありますのでみてみてください。
もう一つは「白目をむく」です(笑)。痛みが出そうなとき目をつむったままでもよいのですが、グッと眼球を上を向くように動かしてみましょう。嘘かと思われそうですが、不思議と痛みが和らぎます。これも原理はツボ押しと同じようですが、東洋医学は専門外なので話のネタ程度にしてみてください。それに、目を開けて完全に白目をむくと歯医者さんはびっくりすると思います。バレないようにやってみてください(笑)。
新年あけましておめでとうございます。
2019年1月7日
謹んで新春をお祝い申し上げます。
旧年中は開業を迎えさせていただき、また地域の皆様には大変お世話になり、誠にありがとうございました。
今年も地域の皆様に必要とされ、愛される歯科医院を目指しスタッフ一同邁進していきたいと思います。変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
本年も皆様が御健勝で御多幸でありますよう、心からお祈り申し上げます。
平成31年 元旦
!!矯正無料相談実施のお知らせ!!
2018年12月11日
みなさんこんにちは、じゅんファミリー歯科の院長はらこです。
僕の友人でもあり、インビザラインドクターでもある新渡戸先生が、当院にて矯正無料相談を実施していただけることになりました。
「インビザライン」とは世界中で、500万人以上が治療を受けたとされるマウスピース型の矯正法です。
デジタルで解析された患者の歯列(歯並び)のデーターを元に治療計画を立て、ワイヤー矯正に比べてほとんど目立たない、マウスピースを数週間単位で変えていくことにより歯並びを理想の形へと変えていく治療法です。痛みが比較的少なく、食事制限もありません。
使われる機器も最新のもので、今までのイメージの「矯正」とはまったく別のものになると思います。この機会に是非最新の矯正法を体験してみてください。
次回来院日は12/25クリスマスの日となっております。詳しくはお電話にてお問い合わせのほどよろしくお願い申し上げます。
レーザー治療ってなんですか?
2018年11月13日
みなさんこんにちは、じゅんファミリー歯科の院長はらこです。
さて、今日はレーザーについてです。
「レーザー治療」と聞くとなんか怖い感じがしますね。
ビームが出そうな感じです。
レーザー治療といっても使用する機材でその出力が変わります。
出力によって治療できる対象(歯なのか粘膜なのか)が変わりますが、当院には炭酸ガスレーザーの機械があります。
この機会は比較的ピンポイントのに照射が可能で、皮膚科などではシミやイボの除去に使われるそうです。
水分に吸収される性質があり、組織に熱として伝わり治癒の促進や痛みの緩和などを行うことができます。
例えば、口内炎でこすれるだけで痛いとき、レーザーを当てることで痛みが緩和されます。
あるいは、顎関節症で顎の痛みがある方に温熱療法としてレーザーを当てることもあります。
また、抜歯をした後に充てることでコラーゲンの集まりがよくなり、傷口がふさがるのが早くなったり、穴になった骨が元通りに埋まりやすくなります。
当院のレーザー治療でできないのが、虫歯に直接レーザーを当てて治療することです。固い組織に対してのレーザー治療は行えません。
と、まぁ治療の補助的な部分でレーザーは活躍します。気になった方は是非一度ご相談ください。
当院のカウンセリングについて[院長はらこ]
2018年11月1日
みなさんこんにちはじゅんファミリー歯科院長はらこです。
みなさんは歯医者さんで、カウンセリングを受けたことはありますか?
「カウンセリング」と聞くと、精神療法的なところを思い浮かべる方もいるかもしれませんが、当院でのカウンセリングは「患者様のお話をきちんと聞くこと」にあります。
歯科用のいすの上で痛いところだけのお話を聞くのではなく、専用のカウンセリングスペースで「治療してほしいところ」だけでなく、「どんな治療を望んでいるのか」、歯科に対する「不安や悩み」はないか、「もっと私たちにできることはないか」を患者様とともに探していくのです。
もちろんこのカウンセリングは保険診療には含まれません。ただ、私たちの「患者様のお話をよく聞く」というモットーを反映してじゅんファミリー歯科の医療サービスの中に組み込んでおります。
昔の話になりますが、大学院時代、歯科衛生士学校の学生さんが病院実習に来た時、科の代表としてお話をしたことがありました。
「恥ずかしい話ですが歯科医師は、時として口の中しか見えなくなる時があります。みなさんはそういう時に、患者さんの一番近くにいることができるひとになります。患者さんの気持ちにいち早く気づき、寄り添ってあげられるような衛生士さんになってください。」と。
チームとして医療を行うことが患者様にとって最大のプラスになるような医院づくりをしたい。そのためにカウンセリングという体制で、まず皆様をお迎えしたいと思っております。
歯の沁みと染み[院長はらこ]
2018年10月23日
こんにちは「じゅんファミリー歯科」院長はらこです。
空気が冷たくなって季節の変わり目を感じるようになりましたね。皆様ご自愛下さい。
さて、寒くなると歯がしみる方いますね。僕もそうです。
冬になると息を吸うだけで痛い、しみるそんな時もあるかもしれません。
なぜ歯がしみるのか。大きく分けると三つほど言えると思います。一つは虫歯、一つは根の周り、最後はそれ以外。
虫歯はわかりやすいですね、今まで穴がなかったところに虫歯によって穴が開いて、冷たいものがしみてくる。根の中にばい菌が入るとさらにしみる。では、二つ目の根の周りとはなんなのか。
歯の根っこの周りには骨と繋ぐクッション・じん帯である歯根膜という部分があります。ここは普通にご飯を食べるには問題ないのですが、強い力、持続的な力、横に揺さぶる力がかかると炎症が起きます。すると根の中に入り込もうとする神経にも炎症が起き知覚過敏になるのです。
まだまだ言いたいことはありますが、詳しいお話をご希望の方はぜひご来院ください。
さてシミといえば歯の着色もあります。当院のホワイトニング「スーパーポリリンホワイトニング」は歯の表面をコーティングする作用があり、染みにも効果的です。
歯も白くなって、しみもよくなってお得です。ぜひ一度ご相談ください。
息子の歯が抜けました[院長はらこ]
2018年10月18日
みなさんこんにちは「じゅんファミリー歯科」院長はらこです。
小学校一年生になる息子の歯が抜けました。
日本では抜けた歯は、下あごなら屋根の上に上あごなら軒下に投げ入れます(地域によるとは思いますが)。
海外事情は日本とちょっと違うようです。
中国では下あごの歯を下に投げ、上あごの歯を上に投げるようです。アジアは投げちゃう系。
イギリスなどの欧米は枕元に置いておくと妖精がコインに変えてくれるようです。買取系。
中東などではネズミなどの歯の強いいきものの巣穴に投げ入れる風習もあるようですね。動物系?
うちの子は早生まれなので歯が抜けるのも遅いですが、いわゆる6歳臼歯もまだ生えていません。歯が生えるスピードは個人差が大きくそのスピードは体の成長によるところもあります。二年ぐらい誤差があるようですが、1年以上遅い場合は僕はレントゲンを撮影することをお勧めします。
大人の歯は大きいので子供の顎の骨に並びきりません。顎が成長して歯が並ぶスペースが生まれてくると歯は生えてくるのです。
また早めに乳歯を抜歯すると生えるのが遅くなるというデーターもあります。乳歯の根が永久歯の生える道筋を作っているのです。
虫歯などで大きく壊れたり、腫れが収まらず、泣く泣く抜歯することもありますが、そういうときは僕は「生えるのが遅くなるかもしれません」と一言付けたします。
グラグラしていれば歯は自然に抜けます。息子のお友達は自分でペンチを持って抜いちゃうらしいのですが、、、それはスゴイ。
たばこと歯周病[院長はらこ]
2018年10月11日
みなさんこんにちはじゅんファミリー歯科院長のはらこです。
たばこ。
僕も以前は喫煙者でしたので気持ちはわかります。
でも、歯科医学の立場で言うとたばこは「吸っちゃだめ」なものです。
歯科医学生時代に呼吸器内科の授業や公衆衛生の授業でかなり辛辣に喫煙者の方の批判をしていた記憶があります。とてもここでは書けないようなワードが、、、ォゥ
それくらい専門医の方にとって「百害あって~」というものなのだと思います。
肺機能の低下や、特にがんとの関連は強く示唆されていますね。
歯科医院の定期健診に行くと「たばこは歯ぐきに悪いですよー」と言われます。煙草に含まれるニコチンやタールが歯周粘膜の血管やリンパ管に作用して免疫機能や粘膜の機能自体を低下させるからです。
ちょっと調べてみましたが、「歯周病にかかる危険は1日10本以上喫煙すると5.4倍に、10年以上吸っていると4.3倍に上昇し、また重症化しやすくなる」(日本臨床歯周病学会ホームページより)と書いてありました。出典や論文の中のアプローチの仕方がわからないのでどれだけの信ぴょう性があるかわかりませんが、「生活習慣の中で一番歯周病になりやすくなる行為」という位置づけはかなり確かなようです。(日本歯周病学会のガイドラインより)
加熱式たばこを吸っていると着色は確かに少なくなりますが、リスクとしてはゼロではないでしょう。気化する成分には微量ながら煙草の成分が含まれているようです。
禁煙外来を紹介する歯科医院もあるようですが、当院ではそれほど強く禁煙を勧めません。しかし、パッケージに書いてあるように「あなたの健康を損なう恐れがあります」のでやんわり禁煙をお勧めします。
予防歯科と私②[院長はらこ]
2018年10月7日
みなさんこんにちはじゅんファミリー歯科の院長はらこです。
前回の続きです。
予防歯科を学問として専攻しようと思った私ですが、見識を広めたい(学費も安くおさめたい)と思い、出身の岩手医科大学ではなく東北大学の大学院を選びました。
そこでまず統計医学の基礎から、論文の読み方を教わりました。教授の考えで「見識を広めなさい」ということで歯科口腔外科へ半年間出向し、手術や外科的な診断、治療のアプローチを学ぶことになりました。
半年後予防歯科に戻ると、白血病などで長期入院されている方の口腔ケアを担当しました。
途中、東日本大震災などもあり、被災地へのボランティアなども経験しましたが、それらよりも私の人生を大きく変えたのが子供でした。
大学院在学中に結婚したのですが、その一年後に長男が生まれました。さらに実父の体調が悪化したこともあり、現時点では学業との両立が難しいと判断し、大学院は中退することとなりました。ここで私は学問としての予防歯科とはお別れをすることになりました。
その後勤務医となり、私は一般歯科の手技を学んで行くのですが、予防歯科を通じて様々な分野で学んだ知識が私の基盤になりました。様々な立場から多角的に物事をとらえ検証する。それが臨床の場であれば患者さんが訴える症状を正確に診断し情報を開示していく。
それは今後も変わらない私のスタンスとなると思います。
予防歯科と私①[院長はらこ]
2018年9月30日
みなさんこんにちは!
じゅんファミリー歯科院長はらこです。
さて、自分の事ばかり書いて恐縮ですが、また私の話です。
もう10年以上前の話ですが。歯科医学生時代、私は自分の進路について考えておりました。
歯医者といってもいろいろです。「一般歯科」という分野もありますが、「口腔外科」「補綴」「保存」etc…いろんな分野に分かれています。(この分野に関してはまた別日に書いていきましょう)
人に教えるのが好きだったので、大学や他の学校で「歯科に関する教鞭をとれたらいいな」と考えていましたが、「何かを教えるとなればそのプロフェッショナルにならなければ」とも考えていました。
そんなある日「障がい者歯科」という講義の中で、「手の付けられない暴れん坊の患者さんの歯を治療したら、性格が嘘のように穏やかになった。」というエピソードを聞きました。
一人の人を治療しただけで、その人のみならず、家族や介護する方、みんなが幸せになったというその話に私は大変に感銘を受けました。
院内研修で障がい者歯科に出入りしているとき、予防歯科学の先生に会うことがありました。「予防歯科」とは歯科の疫学などを中心とした分野で「先生は予防歯科の先生なのになんでここにいるんですか?」と質問したところ。
「予防歯科は何をしてもいい分野なんだよ」と教えてくださいました。
??
何をしてもいいとはなんだろう。そこから私は予防歯科に興味を持ち始めました。
「予防」という言葉は実に便利で、統計を駆使した疫学分野もあれば、失った機能を回復させるリハビリテーションにも使われたり、一般開業歯科では継続的な歯科メインテナンスの意味でも使われます。
さらに、予防歯科には歯科衛生分野も請け負い、衛生士さんを教育する立場にもありましたので、学校の先生的にもなれるし何を研究してもいいのであればこれは好都合だと思い、私は予防歯科の世界に足を踏み入れることになったのでした。
②へつづきます